三叉神経痛

自律神経のバランスが大きく関与!

自律神経のバランスが大きく関与!

三叉神経痛とは、三叉神経が存在する顔面に生じる痛みのことです。
三叉神経は顔面の感覚を脳に伝える神経で、その名のとおり前頭部や目、鼻などの感覚を支配する“眼神経(第1枝)”、上顎や頬、上唇などの感覚を支配する“上顎神経(第2枝)”、下顎や下唇、咀嚼筋などの感覚を支配する“下顎神経(第3枝)”の3つに分かれています。主に50歳代以降の人にみられることが多く、中でも男性よりも女性に多い傾向があるとされます。
痛みは洗顔や食事、歯磨き、髭剃りなど生活上の動作によって生じるとされており、痛みの程度によっては食事をするのが困難になるなど日常生活に支障をきたし、生活の質が低下することもあります。

こんな経験したこと
ありませんか?

  • 食事の時に顔が痛む
  • 片側の顔が激痛
  • 天気によっても痛みが変わる
  • 朝の歯磨きが辛い
  • 化粧すら出来ない程痛い

一般的な三叉神経痛に対しての治療法common medical care
一般的な腰痛に対しての治療法
一般的に三叉神経は、脳の脳幹部というところから出て頭蓋骨の中を通ってから顔に広がります。この神経が脳からでたすぐ後で圧迫されると三叉神経痛が発症します。
まず痛みを和らげる投薬やブロック注射によって治療が施され、経過観察が行われます。しかし、投薬は、あくまでも症状に対する対症療法であり、根本治療には至りません。

1)薬物療法(テグレトール)
テグレトールは最も有効な薬剤で、これによる薬物療法は最初に用いる治療法です。しかし、継続して薬を使用していると次第に効果が減少してきて、服用する薬の量が増え、ふらつきや眠気が強くなって日常生活に支障が出たり、血小板減少などの副作用で継続できないことがあります。
2)神経ブロック
神経ブロックは、外来でも治療を行える点では優れていますが、ブロックする神経の領域に高い頻度でしびれを伴うことが欠点です。
3)ガンマナイフ
ガンマナイフは、最近使用されるようになったもので、高線量の放射線を三叉神経に照射して痛みを取る治療法です。線量が多すぎるとしびれを伴いやすく、少ないと治癒率が低くなるという傾向があり、長期追跡のデータはまだ充分ではありません。
4)手術
外科的治療として神経血管減圧術という手術法です。これは、耳の少し後ろの骨に、500円玉1個半くらいの穴を開けて、そこから手術用顕微鏡を用いて三叉神経の脳からの出口部を観察し、原因となっている圧迫血管を見つけて、神経に当たらないように移動させるというものです。手術は全身麻酔で5~6時間程度です。手術後1週間で抜糸、入院期間は2週間程度掛かります。

三叉神経痛チックの原因は、ストレス、精神的な不安、生活習慣の乱れなどといった環境の変化などといった外的要因も考えられます。一般的にそれらの外的要因を見直し、改善することが三叉神経痛チックの対策法とされています。しかし、考えてみてください。もし外的要因が三叉神経痛チックの原因だとしたら、なぜ三叉神経痛チックになる人とならない人がいるのでしょうか?ここで重要なことは、三叉神経痛チックの予防策として外的要因に意識を向けるのではなく、身体の内に意識を向けることが非常に重要だと考えます。
カイロプラクティックでのアプローチchiropractic approach
カイロプラクティックでのアプローチ
三叉神経痛の問題は、自律神経のバランスが大きく関係しています。副交感神経の圧迫により交感神経優位になっていることが多く確認されます。交感神経が優位になることは、常に脳が興奮状態にあります。脳が興奮状態のために、痛みに対して過剰に体が反応してしまいます。神経の流れが正常になり、きちんと脳に体の状態を伝達することができれば、脳の興奮状態を抑えることができます。
脊髄の後方部1/3には副交感神層によって支配され、求心性経路として感覚神経線維が繋がっています。後方部の副交感神層には、感覚、聴覚、味覚、嗅覚から集められた情報を脳に伝達する役割があります。
脊髄の後方部1/3にサブラクセーションが生じた場合、副交感神経が低下し、交感神経が過剰になり、様々な機能の亢進、収縮、嚥下障害、腸内ガスなども問題に繋がります。
また、感覚神経線維に問題が生じることで、痛みや痙攣、三叉神経痛、めまい、メニエール症候群の原因に繋がります。

三叉神経痛の症例紹介case introduction

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