成人の10人に1人が下痢(過敏性腸症候群)で悩まされている!
下痢とは、便に含まれる水分が多く、液状に近いまま排出されることをいいます。便はほとんどが水分でできているため、便の状態は水分量が大きく関係しています。硬さが理想的とされるバナナ状の「固形便(こけいべん)」でも、その70~80%が水分です。これが70%以下になると便は硬くなり、便秘を起こしやすくなります。逆に、便に含まれる水分量が80~90%になると、形のない泥のような「泥状便(でいじょうべん)」となり、水分量が90%以上になると、水のような「水様便(すいようべん)」となります。このように10~20%の水分量の変化でも、その状態が変化するのです。下痢とは、泥状便や水様便といった液状の便を、ひんぱんに排出する状態です。一般的には、食べたものが十分に消化されなかった場合や、食あたりをしたときなどに起こり、便の形状が変化するとともに便の回数も増えます。