カップルの5.5組に1組が不妊症と言われている!
不妊症とは健康な男女が一定期間(約1年)避妊をせずに性交しているにもかかわらず、妊娠に至らない状態のことをいいます。
一般的に排卵日付近に避妊せず性交をして妊娠する確率は約20%で、理論上は3か月で約50%、6か月で約70%、1年以内には約90%の人が妊娠に至ります。男女共に年齢が上がるにつれて妊娠する・させる力が低下し、女性では35歳を過ぎると妊娠率が大きく低下しますが、30歳代の人でも多くの場合1年以内に妊娠します。
そのため一般的に1年以内に妊娠に至らなければ不妊症が疑われ、女性側または男性側、あるいは両方に何らかの原因が隠れている可能性があります。
以前は約10組に1組のカップルが不妊であるといわれていましたが、近年では妊娠を考える年齢が高くなっていることもあり、不妊症の割合はさらに高くなってきていると考えられています。国立社会保障・人口問題研究所が2015年に出した報告によると、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は18.2%となっており、カップルの5.5組に1組が不妊症と考えられます。