側弯症

背骨が真っすぐなことが<br />
本当の健康ではない!

背骨が真っすぐなことが
本当の健康ではない!

背骨を正面から見て、左右に曲がっている状態を側弯症と定義しています。弯曲の大小は、上下で最も傾いている背骨の角度を測定するコブ角という角度で判断を行います。この角度が10°以上であるものが側弯症と診断されます。側弯症は原因不明と言われていますが、すべての問題には必ず原因があるはずです。だとしたら側弯症の原因も必ずあるはずです。

こんな経験したこと
ありませんか?

  • 学校の検査で指摘された。
  • 水着になるのが嫌。
  • 背中の痛み、腰痛、首痛がある。
  • じっと座っていられない。
  • 背中が膨らんでいる部分があって心配。

このように日常生活の様々な場面で悩まされる側弯症。 今回のコラムでは、側弯症に対する正しい知識とカイロプラクティックでの対策法をお伝えしていきます。

一般的な側弯症に対しての治療法common medical care
一般的な腰痛に対しての治療法
家庭でのセルフ検査(下記参照)の結果、陽性になりますと、整形外科の受診をすすめられます。一般的な病院での治療は、整形外科でのレントゲン評価です。初診時ではコブ角を確認し側彎症の程度を確認します。3ヶ月の定期検査によって、コブ角を測定し側彎症が進行していないか確認します。側彎症の進行が進んでいる患者さんに対しては胴体を囲うオーダーメイドのコルセットの着用からはじめます。数ヶ月着用し進行を食い止めます。それでも側彎症の進行が悪化してしまっていると判断された場合は、背骨が傾かないように金属プレートで背骨を固定する手術になります。側弯症が進行すると腰痛や背部痛、肺活量の低下などの呼吸機能障害、神経障害を伴うことがありますが、国内での調査では発生頻度は1~2%程度で、そのほとんどが症状や痛みなどが現れることはありません。また側弯症の原因は、未だ不明確であり、整形外科においては、根本的な治療や予防策がなく対症療法するしかないのが現状です。一般的には外見上も大きな変形はなく、軽度であれば経過観察が選択されますが、角度が25°から50°以下であれば装具治療や運動療法などの保存的な治療が選択されます。50°以上であれば手術が必要とされる基準になります。

側弯症をチェックする2つの姿勢
・立ち姿勢のチェック
肩の高さ、肩甲骨、ウエストラインの左右差のチェックを行います。このチェックでは背骨の傾きを確認することが可能になります。
・前かがみチェック
肩甲骨、肋骨、腰などの隆起の左右差を調べます。このチェックでは背骨の捻じれを確認することが可能になります。特に女子の場合は、思春期に入る少し前(9~10歳ぐらい)から自宅で家族に見てもらうことが勧められます。
カイロプラクティックでのアプローチchiropractic approach
カイロプラクティックでのアプローチ
先ほど記載しました通り側彎症つまり、特発性側彎症は女児が多いと言われていますが、特発性と書くくらい原因が特定出来ていないのが現状です。カイロプラクティックでは側弯症の原因の一つに、お母さんのお腹の中にいる胎児の時から始まっていると考えています。お母さんのお腹の中で、胎児は子宮の中で仙骨に繋がっている靭帯によって浮遊している状態です。仮に仙骨や骨盤のバランスが乱れれば、子宮が捻じれ胎児の背骨に影響を与えることにもなります。また出産においての吸引分娩、鉗子分娩、帝王切開などの産科的医療介入によって計画的にお産がコントロールされることで、お母さんや胎児のペースでお産ができないので両者に加わる負担は計り知れません。妊娠中からのマタニティーカイロプラクティックによって、お母さんと赤ちゃんの背骨をしっかりとケアすることで、側弯症の予防へと繋がると考えています。

側彎症で悩んでいる方、その親御さんは背骨がまっすぐになる事を望んで来院される方が非常に多いですが、まっすぐにする事が、カイロプラクティックの治療方針ではありません。側弯症と診断されてとしても定期的なカイロプラクティックのケアを受けることで、神経の働きを正常にすることができれば、背骨の弯曲の心配をすることはありません。背骨の弯曲は、環境に適応する為に作られるものであって、決して真っすぐにすることが本当の健康ではないからです。側弯症は思春期の体の成長に伴い進行していきます。だからこそ定期的に親が子供の姿勢のチェックを行う意識を持つことが大切になります。早い段階から子供の背骨の変化に気づけば適切な対処を行うことができます。ここで重要なことは背骨の役割です。背骨はある程度まっすぐな事で、体の柔軟性を与えてくれていますが、それが1番の役割ではありません。1番の役割は背骨の中にある神経を守る事、「神経の保護」になります。 すなわち背骨とは神経を保護するプロテクターの役割があるのです。 体でも最も重要な組織が神経と脳になります。脳は頭蓋骨で守られ、神経は背骨によって守られているのです。

だからこそ側弯症へのアプローチで1番重要なことは、神経の働きになります。どれだけ背骨が歪んでいたとしても、神経の働きに異常がなければ背骨を真っ直ぐにするような行為はしません。人間の体は精密にできています。 体は24時間休むことなく、体にとって最善のことをしてくれます。側弯症も同様に、どうにかして神経の働きの妨害から体を守るために、背骨を傾けたり、捻じれたりしているのです。ですので、整形外科が行う対症療法である、コルセットで背骨を固めてしまう事、そして背骨を金属プレートで固定してしまう事は、背骨の自然や役割を無視した、非常に危険な治療法と考えます。つまり、側弯症において構造的な治療を行うのではなく、神経の働きの治療を行うことが非常に重要なのです。そのためには、神経の働きを科学的に検査ができる専門家で正確な治療を行う必要があります。カイロプラクティックは神経と脳の専門家です。 背骨がどれだけ弯曲していようとも、神経の働きに異常がなければアジャストメントを行うことはありません。

側弯症の症例紹介case introduction

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