逆子

骨盤を正せば逆子も改善します!

骨盤を正せば逆子も改善します!

妊婦健診ではお腹の赤ちゃんの成長や健康を確認しますが、同時に赤ちゃんの頭の向き(胎位)も大切な情報になります。足やお尻が下にきている状態のことを逆子(骨盤位)といいます。妊娠中期から後期に入るまでは、赤ちゃんの向きが大きな問題となることはほとんどありません。しかし、臨月が近づき、陣痛・出産を迎える可能性が出てくる時期になると、胎位は出産方法を決めるのに大きく影響してきます。つまり、帝王切開の必要性を検討しなければならないということです。

逆子(骨盤位)のまま自然分娩を迎えることを骨盤位分娩と呼びますが、骨盤位分娩では、予定帝王切開(計画的に行われる帝王切開)に比べて、赤ちゃんの合併症(脳性麻痺などの重症を含む)が多くなるといわれています。骨盤位の中でも、お尻が一番下にある姿勢が75%、足が一番下にある姿勢が24%程度で、まれに膝が一番下にくる姿勢もあると報告されています。妊娠36週あたりまで、赤ちゃんは子宮の中でくるくる動くため、逆子(骨盤位)であっても自然に頭が下向きに戻ることが多いです。カイロプラクティックと聞くと腰痛や肩凝りの時に行くというイメージが強いでしょうが、実はカイロプラクティックは赤ちゃんとママが健やかに妊娠期間を過ごし、安心してお産を迎えて頂くために大きく貢献します。

こんな経験したこと
ありませんか?

  • なるべく帝王切開を避けたい。
  • 赤ちゃんの健康状態が心配。
  • 出産への不安を感じる。
  • すぐに逆子に戻ってしまう。
  • お腹にはりがある。

このように日常生活の様々な場面で悩まされる逆子。 今回のコラムでは、逆子に対する正しい知識とカイロプラクティックでの対策法をお伝えしていきます。

一般的な逆子に対しての治療法common medical care
一般的な腰痛に対しての治療法
一般的に外回転術を受ける方法があります。医師が妊婦のお腹を外から胎児を回転させる矯正法になります。また、簡単な逆子体操を日常生活に取り入れていくしか治療法はありません。一般的に逆子は、子宮筋腫、先天的な子宮の形態異常、胎盤の位置の問題、羊水の過少/過多、子宮内胎児発育遅延など様々な原因があると言われていますが、実際のところ明確な原因は分かっていません。ただ不安を抱いたままお産を迎えるお母さんも少なくはありません。
カイロプラクティックでのアプローチchiropractic approach
カイロプラクティックでのアプローチ
子宮は卵を逆さまにしたような下の方がとがった形状をしています。この子宮の形状にぴったり合うのが、赤ちゃんが頭を下にして両足を曲げた姿勢になります。また妊娠初期~中期では、赤ちゃんは未だ小さく子宮内は広く、活発に動き回ることのできるスペースが確保されています。そのため毎日赤ちゃんは様々な向きを変えながらママのお腹の中ですくすくと成長しています。妊娠後期には赤ちゃんの体が大きく成長し、最も重い頭を下に向けます。お産がスムーズに行くためもありますが、もう1つの理由は頭にたくさんの酸素を送るためと言われています。成長のための栄養はへその緒を通じて血液により酸素を運んでいます。赤ちゃんに送られてくる酸素の7~8割を脳で消費すると言われていますので、有効に脳に酸素を送るために頭が下を向いてきます。赤ちゃんの成長にとって1番重要な場所、それが脳になります。

カイロプラクティックでは、逆子について2つ原因を考えアプローチをしています。1つは、神経機能の異常になります。上記で説明したように、妊娠中のお母さんの体にとって最も大切なのは、脳から全身に張り巡らされている神経になります。神経に異常が生じることでお腹の中で成長している赤ちゃんの状態を100%把握することができなくなります。そのため、赤ちゃんにとって好ましくない姿勢であっても、赤ちゃんの状態を脳が把握することができなければ、一向に改善することはありません。

もう1つの原因は骨盤にあります。お母さんの骨盤は、お産に向け広がっていきます。そのため妊娠後期では、骨盤部に大きな負荷がかかっていきます。そして子宮はハンモックのように骨盤に繋がっている靭帯によって宙づりになっています。よって妊娠後期に骨盤のバランスが乱れることで子宮が捻じれ、子宮内のスペースが狭まることが逆子の原因と考えられています。結果、窮屈な場所からリラックスできる場所を探し、頭が下を向く正常な姿勢から横向きや頭が上に移動して正常な位置から外れてしまいます。この逆子に対して、当院ではウェブスターテクニックというカイロプラクティックのテクニックを用います。ウェブスターテクニックとは、国際小児カイロプラクティック協会の創始者、Drラリー。ウェブスターが構築したテクニックで、母子に負担が掛かるような事はせず、ねじれてしまった子宮環境を整え、胎児が自分自身で自然に向きを変えられる子宮環境にする安全なテクニックです。

子宮は子宮円策や子宮仙骨靱帯という靱帯で支えられていますが、骨盤が歪む事でこれら靱帯がバランス悪く引っ張られてしまう事で子宮がねじれてしまい、お腹の中の赤ちゃんが自分自身で向きを変えられない状態になってしまいます。子宮を寝袋と例えると、寝袋(子宮)が捻れてしまっている事で、胎児が寝袋(子宮)の中で寝返りを出来ない状態だと思って頂けると解りやすいかと思います。このウェブスターテクニックは、寝袋(子宮)のねじれを取ってあげて、寝袋(子宮)を正常な状態にしてあげる事で、胎児が寝返りしやすくするという自然な考え方のテクニックです。妊娠7ヶ月くらい迄は自然に逆子が治る可能性が高いですが、胎児の成長が進む妊娠8ヶ月以降においては自然改善が難しくなってきます。そのような中でもこのウェブスターテクニックは非常に有効で、妊娠7ヶ月から9ヶ月の逆子で、このウェブスターテクニックを用いて92%の改善実績が報告されています。

妊娠中のお母さんの体にとって最も大切なのは、脳から全身に張り巡らされている神経です。神経が正しく流れることでしっかりとママがお腹の中の赤ちゃんの状態を把握することができます。この神経の流れに異常が生じた場所を見つけ出し、正常にすることがカイロプラクターの仕事となります。神経の流れが正常になり、脳がしっかりと赤ちゃんの状態を把握しさえすれば、お産に必要なホルモンが分泌され、ママや赤ちゃんへの健康に繋がりスムーズなお産を迎えることが可能になります。また骨盤のバランスが安定することで子宮内のスペースも正常に保たれ、赤ちゃんが自由な姿勢が可能になります。赤ちゃんとママが健やかに妊娠期間を過ごし、安心してお産を迎えて頂くためにカイロプラクティック・ケアをお勧めします。

逆子の症例紹介case introduction

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