約8割の女性が
PMSの症状で悩んでいる!
PMSとは、月経前症候群と呼ばれるもので、月経が開始する3~10日ほど前から身体的、精神的に現れる不快なさまざまな症状のことです。これらの症状は月経が開始すると同時に改善するのが特徴です。月経のある女性の70~80%は月経前に何らかの不快症状を感じるといわれていますが、症状の程度は軽度なものから重度なものまでさまざまです。日常生活に支障を来す場合はPMSとされます。軽度な場合には、生活習慣の改善などで症状がよくなることも多いですが、著しい気分変調を来すものは月経前不快気分障害と呼ばれる精神疾患のひとつとして考えられることもあり、抗うつ薬などの使用が必要となることも少なくありません。PMSの原因はよくわかっていませんが、女性ホルモンの変化が関与していると考えられています。排卵から月経までの間(黄体期)はエストロゲン・プロゲステロンが多く分泌されますが、黄体期後期に入るとそれらが急激に低下することにより脳のホルモンや神経伝達物質の異常(変化?)が生じ、PMSの症状が現れると考えられています。ただし、脳のホルモンや神経伝達物質は女性ホルモンだけでなく、ストレスなどの影響を受けることもあります。そのため、実際は女性ホルモンの変動だけが原因ではなく、さまざまな要因が関わっていると考えられます。