起立不耐症・起立性調節障害を改善するために
立ちくらみ、めまい、失神など(起立不耐性) 、午前中の体調不良、睡眠の異常 、頭痛 、胃腸の不調、発汗異常など(自律神経症状) 、疲労感、倦怠感 、思考力、記憶力の低下(ブレインフォグ)などの症状がある方は起立不耐症・起立性調節障害が疑われますので是非御覧ください。
起立などの体位の変換に伴う症状に対してのアプローチ
l 起立時に起こる循環器でのメカニズム
起立により血液が下半身へ移行するが、交感神経の機能によって、心拍数・心臓収縮力・血管の収縮が起こり血液の下半身への移行とそれによって起こる上半身の血液量の減少を補う。
l 起立性低血圧は交感神経が正常に機能せずに血液が下半身へ移動、上半身の血液量が低下することで起こっているので、交感神経機能の妨げとなっているサブラクセーションを取り除きます。
l 体位性頻脈症候群は血液の下半身への移動に対して交感神経が過剰に反応することで起こります。
交感神経が過剰に反応してしまう原因とカイロプラクティックケアでのアプローチ
① 元から交感神経が過緊張を起こしている体質で、体位の変換により交感神経がさらに緊張して頻脈を起こしている場合は、副交感神経でのサブラクセーションを取り除き、副交感神経が正常に機能できる環境を整えて、交感神経とのバランスを調整します。
② 末梢の交感神経が機能せず、代償として中枢(脳)からの交感神経出力が強まり、心臓への交感神経出力が増加したことで頻脈を起こしてしまっている場合は、交感神経・副交感神経両方とものサブラクセーションを取り除いていく必要があります。
普段の生活で気をつけること
l 体液容量増大の目的で塩分や水分の摂取をまめに行いましょう。
l 弾性ストッキングの着用は下半身への血液移動を抑制する対処的なものになるでしょう。
l 積極的に運動に取り組み心肺機能の向上を目指しましょう。
l 食事内容の工夫(貧血対策)
ü 高エネルギー、高タンパク、高ビタミン食
ü 鉄含有量の多い食品:レバー、牛肉、大豆、ほうれん草など
ü 造血ビタミン(ビタミンB12、葉酸)を多く含むもの
葉酸・・・レバー、ほうれん草、インゲン、ブロッコリー、アスパラ
頭部のふらふら感や浮動性のめまいを発症し、病院に行っても特に異常は見つからないといったケースでは、このような自律神経と循環器での問題が疑われます。とりあえず症状が出たときにステロイドなどの薬で乗り切るといった対処的な処置だけでなく、カイロプラクティックケアと生活習慣の改善による根本的な体質の改善をおすすめいたします。