手のしびれ、腕のしびれの原因は神経にあった!
手や指、腕のしびれは様々な原因で起こり、しびれる場所とは遠く離れた部位に原因があるケースや内科的な疾患で生じている場合もあります。手指など上肢に生じるしびれは、しびれ方、しびれを起こす部位や範囲、症状が起きやすい条件、持続時間やしびれが強くなるタイミングなどによってある程度原因疾患を絞り込むことができます。
1)親指・人差し指・中指・薬指の、親指側の半分にだけしびれがある場合
正中神経が障害を受けていると考えられ、手根管症候群が疑われます。初期には人差し指と中指にしびれが生じるケースが多くなっています。
2)小指と薬指の、小指側の半分にしびれがある場合
尺骨神経が障害を受けていると考えられ、肘部管症候群が疑われます。
3)親指・人差し指・中指の手の甲側のしびれ、手首から先を手の甲側に曲げにくい場合
橈骨神経麻痺が疑われます。
4)手の甲、前腕、上腕、両手などにしびれがある場合
頚椎疾患が疑われます。
5)腕を上げた際にしびれがある場合
胸郭出口症候群が疑われます。
6)両手足のしびれがある場合
頚椎疾患や末梢神経の変性疾患が疑われます。
7)片側の手足がしびれる、または上肢以外に口の周りなどにもしびれがある場合
頭蓋内病変である脳腫瘍や脳血管障害などが疑われます。
しびれは進行させてしまうと治りにくくなる疾患の初期症状として起こっていることも多く、放置していると日常生活に大きな支障を及ぼす可能性もあります。
しびれの程度が強い場合、ろれつが回らない場合、著しく筋肉が低下してきた場合は病院の受診をお勧めします。