2023.08.01

肝臓の役割は?

肝臓の役割は?

肝臓(かんぞう)は、人間や動物の体内に存在する、非常に重要な臓器の一つです。体内で多くの生体機能を担い、生存に不可欠な役割を果たしています。肝臓は、体腔の中で最大の内臓であり、主に右上腹部に位置しています。肝臓は、大きくて重い臓器であり、一般的に体重の約1.5~2%を占めます。肝臓は、肋骨によって保護されています。肝臓は、栄養素(たんぱく質、脂質、糖質)、ビタミン、ミネラルなどを代謝し、体内で必要な物質を合成・貯蔵・分解します。例えば、糖の代謝によって血糖値の調節を行い、脂肪の代謝によってエネルギーを供給します。また体内に入ってきた有害な物質や毒素を解毒し、無害な物質へ変換して体外に排出します。また、代謝過程で生成される有害な物質をも処理します。

以下は、肝臓の主な役割です:

1)解毒作用:肝臓は、体内に取り込まれた有害な物質や毒素を解毒し、無害な物質に変換して体外に排出します。これにより、体内の毒素が蓄積されることを防ぎ、身体を保護します。

2)代謝機能:肝臓は、栄養素(たんぱく質、脂質、糖質)の代謝に重要な役割を果たします。食物から摂取された栄養素は、肝臓でエネルギーに変換されたり、必要な物質に合成されたりします。

3)脂質代謝:肝臓は、コレステロールの合成や脂肪の代謝を調節します。また、脂肪を蓄える場所である脂肪肝の状態を予防するために、脂肪を分解する働きもあります。

4)糖代謝:肝臓は血糖値を調節する重要な役割を果たします。食事によって増えた血糖値をグリコーゲンとして蓄え、必要に応じて糖新生によって血糖値を維持します。

5)タンパク質代謝:肝臓は、アミノ酸の代謝を調節し、体内で必要なタンパク質を合成します。また、老廃物であるアンモニアを無毒な尿素に変換して排出する働きもあります。

6)免疫機能:肝臓は、免疫系と密接に関連しており、感染症や炎症に対する免疫応答に重要な役割を果たしています。

7)貯蔵機能:肝臓は、必要な栄養素やビタミンを蓄え、必要に応じて放出します。特にビタミンA、D、B12などの脂溶性ビタミンの貯蔵が行われます。

これらの役割により、肝臓は体内の代謝プロセスや免疫機能の維持に重要な役割を果たしています。肝臓の健康を保つことは、全体的な健康にとって非常に重要です。
中部胸椎から出る脊髄神経は肝臓を支配している為、中部胸椎のサブラクセーションにより肝機能に問題が出る場合もあります。肝臓に関連する問題や症状が深刻な場合は、早期に医療専門家に相談することが重要です。

執筆者孕石 尚志

昭和48年7月 静岡県島田市出身
東京カイロプラクティック師協会認定の附属治療院にて副院長を任され、2005年7月島田市にて開業。近隣医院と提携したレントゲン評価を導入した正統派カイロプラクティック院として評価され、新規患者の約7割が紹介という広告に一切頼らない口コミによるネットワークを確立。現在ではカイロプラクティック界の名門シオカワスクールにて、塩川満章D.C.の内弟子として、塩川雅士D.C.のもとカイロプラクティックの講師として精力的に活動中。

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